読書感想 ノンデザイン・デザイナーズブックを読み終えて
最初に
ここでは表記の本の後半部にあたる部分の感想をまとめて記述する。
もし前半の感想から読みたい場合は下記のURLから読んでいただきたい。
https://it-engine.tech/blogs/45
今回はカラーを使ったデザインについてと、文字についてとこれまでの知識の使用方法が書かれていたのでその内容を要約する。
カラーホイール
まず色にはメイン色となる、黄、赤、青の三原色がある。
その三原色の色同士をある割合でそれぞれ混ぜることで右図のような
カラーリングができる。これをカラーホイールという。
色の三原色をメイン色というのに対してメイン色と対照的な位置に
存在している色を補色という。
例えば、カラーホイールを見ると黄色の補色は紫ということがわかる。
補色の役割はメイン色に対するアクセントとして効果的である。
また、少しアクセントに変化球を持たせたいなら補色の両隣にある色を使うことでその効果は感じ取れるだろう。
それをスプリットコンプリメントという。
メイン色の両隣を類似色という。
色についての知識
右上のカラーホイールには12色が示されている。この12色の色を純粋な色としよう。
その純粋な色に対して白もしくは黒色を入れることによって色にバリエーションが増える。
黒色を足していくことをシェード、白色を足していくことをチントと呼ぶ。
足された色をヒューと呼ぶ。
組み合わせについて
単色的な組み合わせ・・・一つのヒューに対する複数のチント、シェード
例:白黒の漫画
シェードとチントの組み合わせ・・・最初に話したメインと補色の色をそれぞれチントやシェードにして組み合わせる
三原色で組み合わせると子供っぽい印象があるがチント、シェードを利用することによってこれを防ぐことができる。
子供向けのおもちゃや服は三原色を使用されることが多い。
ヒューにも濃さがあり、その濃さの質を示す言葉をトーンという。
トーンが似ていると、コントラストが出ずに弱い印象になってしまう。
同じレベルのトーンであるチント、シェードは使用しないほうがいいだろう。
また、色には大きく2種類に分けることができる。
それが暖色と寒色である。
暖色は赤か黄色を含むもので前面にアピールする特徴がある。
寒色は青色を含むもので少し引っ込むイメージを与える印象を持たせることができる。
色の選択について
もし資料作り等で色を使用する場合、内容に関連がある色を使用する方がいいだろう。
秋がテーマであれば、茶色とか、スタバなら緑とか。。。
または、写真や図を挿入するときにはその写真や図の色を抜き出して使用するといいだろう。
基本的には前半に書かれてた反復の法則と対比を法則を用いることが重要である。
もし落ち着いたデザインにしたいなら類似色で作るのがいいだろう。
もし視覚的に刺激があるデザインにしたいなら補色を使用することで強調できるだろう。
〜予備知識〜
色の種別
CMYK・・・シアン、マゼンタ、イエロー、キー(一般的には印刷用)
RGB・・・レッド、グリーン、ブルー(一般的には電子機器用)
タイポグラフィ
英語の文章を書くときのルール
相手の注意を与えたい場合は容易に全ての文字を大文字にしてはならない。
単語にはコーストラインというものがある。それは単語の特に上半分の形で無意識に文字を識別している。
小文字・・・ cat dog
大文字・・・ CAT DOG
上記を見て感じて欲しいのが大文字の方は単語の上下左右のラインがまっすぐ引かれてるのに対し、
小文字の方は上下、特に上側の方で凹凸がある。これによって人は小文字の方が瞬時にその単語を認識することができる。
次に文字を強調したいときは下線を使用することやめよう。
せっかくのコーストラインが統一されてしまうので、読み難くもなってしまう。
なので強調したいときはなるべくフォントチェンジを使おう。
カーデニング・・・文字同士の微妙なスペースを取り除くこと
文字を打ち込む設定にもよるが文字間にある微妙な空きを埋めることで人は単語一つ一つを認識しやすくなるだろう。
日本語の文章を書くときのルール
強調関係・・・一種類の書体だけを使うと、静かでフォーマルな印象を持つことになる。
衝突関係・・・スタイルやサイズや太さなどが似ている書体を組み合わせると視覚が混乱して良くないので避けよう。
コントラスト・・・互いにはっきり違う書体を使うことで文章が強調されて読みやすい。エキサイティング!!サイコーー!!
なのでなるべくコントラストを意識して書きましょう。
文章を書く上では日本語は横にも縦にも書くことは可能だがアルファベットは横にしか書けないように作られているため
ラインがはっきりしやすい。日本語はそのラインが見えにくいので行間を開けることでラインを作れるように意識しよう
知識の応用例
パッケージ・・・反復の法則を大事にしよう
名刺・・・スペースが小さいので必要最低限の情報のみにしよう
チラシ・・・強い焦点とコントラストを使って情報を組織化することが重要
焦点を作るには大きくて面白くて強い印象のものを何か一つページに配置しよう
小見出しでコントラストをつけて視覚的にも意味的にも重要なポイントが相手に伝わるようにしよう
主に反復と整列の法則を意識しよう
広告・・・空白の存在を許し、見出しはカラーリングやフォントではっきりとさせよう
内容は明確な情報のみにして手短にまとめよう
空白でコントラストを作ることで他を際立たせつことができるだろう
※印刷する場合は小さくて繊細な文字や細かい線はやめよう、白抜き文字もお金かかるので避けよう
最後に
この本を読み終えて分かったことは最初の4つの法則である”たいはんせいきん”がとても重要であることである。
色も文字もその後に書いてあったがどれも”たいはんせいきん”の法則の応用であると感じた。
これから資料を作る上では”たいはんせいきん”を意識してセンスの良い大人になろうと思った。